THE TIME, THE TIME,マーケティング部
日本の心臓医療をリアルに描くブラックペアン。現代の日本で約300万人が患う心臓病。今、新たな治療が続々と生まれ、治る可能性が高まってきている。これまでもブラックペアンの出演者と最前線を紹介してきた。日本の医療最前線をマーケティングする。帝京大学の下川教授は心臓の手術について、神の手しかできないというのが以前の手術だったが、手術前に手術の計画がほぼ完璧にできるようになったという。その要因としてCTの会席能力が上がっていることがある。CTが発展したことにより、細かいデータが取れるようになり、手術の成功率があがったという。最も多い手術は弁膜症の手術で弁と心臓の一部を専用の糸でつなぐというもの。心臓の動き全体が見える為、用意するヒモの長さが合わないなどのミスが減り、成功率が上がったという。
CTの進化はもう1つ新たな技術を生んだ。それが宙に浮かぶ臓器。CTや超音波の3D画像をメタバース空間で捉えて、治療に活かしていくことができるようになったという。アバター同士のメタバース診療は対面が苦手な患者に心理療法への活用も期待されている。杉本真樹氏は外科医であるとともに医療用具の開発も手掛ける起業医師の顔もある。臨床で使っているものもブラックペアンのドラマに登場したという。エルカノダーウィンも杉本氏が開発したもの。20年以上かけて開発したのが宙に浮かぶ臓器。CTやMRIで撮影した画像を立体化し、内蔵ごとに自動で色付けされる。国内で約60~80の施設で使用され、5000件くらいの手術で既に活用されているという。VRゴーグルをかけて、手術を行い、全員で情報を確認してから施術ができるため、ミスがなく、手術時間も短縮できるという。杉本氏のもとには多くの医師が手術の相談に訪れる。手術ミスを未然に防ぐメタバース医療は医学生の指導にも使われる。