モーサテ (ニュース)
日産自動車・内田誠社長が今月末で退任し、後任に商品企画の責任者を務めるイバン・エスピノーサ氏をあてる人事を発表した。内田社長は「従業員の一部から信任を得られない状況となったこと、取締役会からの要請があったことを踏まえると、新しい経営体制に移行し、1日も早く再スタートを切ることが会社にとって最善と判断した」と述べた。内田社長に対しては、ホンダとの経営統合協議が破談になり、経営責任を問う声が社内で強まっていた。4月1日付で社長に昇格するエスピノーサ氏は46歳で、2003年にメキシコの現地法人に入社。商品企画の責任者を務めている。エスピノーサ次期社長は「日産を再び輝かせるため取り組んできた内田氏の後を引き継ぐことにわくわくしている」と述べた。日産は主力市場のアメリカと中国で販売不振が続いていて、2025年3月期は800億円の最終赤字となる見通し。新たな経営体制で、合理化などを進め、稼ぐ力を取り戻すことが必須となっている。