NHKスペシャル ヒューマン・エイジ人間の時代 プロローグさらなる繁栄か破滅か
ネアンデルタール人はホモ・サピエンスと同じ祖先から進化しながら、およそ4万年前に姿を消した別の人類である。なぜホモ・サピエンスだけが生き残り進歩を遂げることができたのか、研究者たちは道具の違いに着目した。専門家は、ホモ・サピエンスと同じくらい大きな脳を持ちながら、ネアンデルタール人が技術革新を起こせなかったのは集団の大きさが理由にあるという。集団の大きさと技術革新の間には法則があり、専門家の調査によると集団が大きくなるにつれて生み出す道具の種類が増えている。同じ法則がネアンデルタール人とホモ・サピエンスにも当てはまるという。人間は集団脳をさらに拡大していくコミュニケーション技術を発明した。シュメール文明で生み出されたのがくさび形文字である。その後人類は革新を続け、現代ではインターネットを手に入れ巨大な集団脳が出現した。これによって様々な技術革新のスピードが加速し、その1つが3Dプリンターである。