最新科学が捉えたがんの姿 免疫も操る巧みな戦術

2026年9月20日放送 21:09 - 21:19 NHK総合
NHKスペシャル 病への挑戦 第1集 がんはどこまで治せるか

西川さんは制御性T細胞「Tレグ」の研究を重ねてきた。多くの免疫際は異物を排除しようとするが、過剰に働くと自己免疫疾患やアレルギーを引き起こしてしまう。Tレグは免疫の過剰な攻撃を感知するとブレーキをかける免疫の調整役で、西川さんはがんがTレグを特殊な力で悪用していることを明らかにした。ある肺がんについて調べていたとき、Tレグが調整役として働きキラーT細胞ががん細胞を攻撃できなくなっている状態を発見した。研究の結果、がんは免疫細胞が互いに化学物質を出してコミュニケーションをとっている仕組みを悪用し、Tレグをおびき寄せる化学物質を出していることがわかった。またがんは糖を食べて乳酸を出すが、乳酸がTレグのエサになっていることもわかった。がんは大量の乳酸を生み出してTレグを活性化させていた。ジョンズ・ホプキンズ大学のアシュリー・キーメン助教は、私たちの多くが小さながんの種パニンを持っていると話した。すい臓がんの種パニンは、がん関連線維芽細胞を盾にして身を守っている可能性があることがわかった。スタンフォード大学のマイケル・アンジェロ准教授は、がん細胞だけを見てもがんの全体像は理解できない、生態系の中での関係性こそが治療効果を読み解く重要な手がかりと話した。


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大阪大学ノーベル賞国立がん研究センタータイムラプスビジョンジョンズ・ホプキンズ大学制御性T細胞坂口志文

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