S☆1 (東京世界陸上)
2019年、寺田明日香は歴史を変えた。日本人女子初の12秒台。あれから6年、多くの選手たちが時にライバルとして、時に高め合う仲間として飛躍を遂げた。そして9月、3人の代表候補が世界に挑む。1人目は、30歳で初の世界陸上へ、日本歴代2位のタイムを持つ中島ひとみ。心の支えは、コーチでもある夫の存在。2人目は、日本記録保持者の福部真子。モットーは、顔が晴れると書いて“顔晴る(がんばる)”。ところが去年菊池病を発症し、本来の走りができずにいた。苦しみの末たどり着いた2回目の夢舞台。3人目は、モデルも務めるハードルクイーン、田中佑美。パリ五輪では準決勝に進出。今年の日本選手権では、中島と福部を抑えて初優勝。世界陸上は、日本勢初の決勝へ。
