首都圏ネットワーク (ニュース)
栃木県真岡市でことし6月に創刊したが、インターネットでの情報発信が増える中、週1回およそ3万部が発行されている。この新聞、休刊した40年以上の歴史のある新聞を引き継いだが、そこには地域密着の新聞作りにかける女性の情熱があった。バイクで新聞配達する飯島万裕さん。彼女がこの新聞社の社長を務めている。配っている「もおか新聞Plus」は週に1回、およそ3万部が発行され真岡市を中心に無料で配布されている。地域の新たなスポットから地元を盛り上げようと頑張る人たちまで。どんなに小さなことでも丁寧に取材し地域に密着した情報を発信するのが強み。この新聞の前身は地域で40年以上愛されてきた真岡新聞。コロナ禍で広告収入が減少したことなどからことし3月の発行を最後に休刊になった。しかし、地元の人たちからは復刊を望む声が寄せられ立ち上がったのが営業担当兼記者だった飯島さんだった。ただ、スタートしたばかりの新聞社の経営を軌道に乗せるためには人手と資金の不足が課題。このため飯島は1人で何役も担うことでカバーしようとしている。まずは記者として取材と記事の執筆を担当。新聞配達も担当する。配達員の不足を補うため炎天下の中、バイクを走らせる。さらに、新聞の発行に不可欠な広告収入を確保するため営業活動も行った。この日は英会話教室や広告をよく出してくれているガソリンスタンドを訪れていた。地域に密着する新聞を地元の人たちも必要としている。奮闘する飯島さんの熱い思いは社員たちにも伝わっている。必要としてくれる人がいるかぎり紙の新聞で地域とともに歩み続けたい。安定した発行に向けてクラウドファンディングも始めた。紙の新聞とともにネット発信も活用しながら地域の情報を届けたいと話している。