THE TIME, TIME,マーケティング部
谷口氏は昔の懐かしい演出を取り込んだノスタルジー広告が増えていると紹介。湖池屋「ドンタコス」は30周年を迎えリニューアルを行っているが、その内容はかつての映像をそのまま使い商品の部分だけを差し替えるものとなっている。「Jリーグカレー」は子どもがラモス瑠偉に変身する様子が話題となったが、こちらも復刻版が作られ当時の子役を父親役に起用している。昔見ていた人には懐かしく若い世代には突っ込まれる要素があるためこの手法は話題化しやすいのだという。シャープ「AQUOS R9」は松田優作さんを復活させた物となっていて、最先端のCGを使って顔はCG・体は実際のモデルを合成させたのが特徴で、トイレに入る姿などユニークな演出もあるがこちらも妻・松田美由紀さんにも了承を受けたという。
これまでも大きな話題を集めてきた新宿東口の猫の広告を見られるクロス新宿ビジョンをめぐっても新たな演出が見られるようになった。それはシマエナガちゃんで、今年6月の取材の際に加えることを提案するとOKを受けたことで実現することとなった。シマエナガちゃんのぬいぐるみは3Dスキャンして約75万本という毛を1本1本生やす作業を行って作られたのだという。シマエナガちゃんはスタジオでは上から撮影されるように上を見上げているが、今回は人が下から見上げるような構造となることから下を見るような演出となっている。新宿東口の猫とシマエナガちゃんのコラボ広告は10月1日までの毎時30分ごろに流れるものとなっている。