グッド!モーニング 独自取材
静岡県の浜名湖では今月からアサリを採ることを禁止した。名産のアサリはかつて年間6000トンが水揚げされ、潮干狩りのシーズンには50万人が訪れることもあったという。しかしここ数年は不漁が続き、今月からは新たなルールが設けられ、看板には「アサリ・ハマグリ全面禁漁」と書かれている。浜名湖ではアサリの漁獲量が徐々に減少し、去年の漁獲量はゼロに。地元の住民に限定して認めてきたアサリ漁も1年間と禁止なった。浜名漁業協同組合・渥美敏組合長は「全国で浜名湖だけだと思います。今まで一般の方々に無料で採ることを許容していたのは」と話した。卸売業者に今のいけすを見せてもらうと、浜名湖のアサリはなく、「全部中国産」と話した。地元の卸売業者は浜名湖でアサリが採れないため、約2年前から輸入品のアサリに変更している。魚あら・山田哲也取締役は「アサリ自体も小さくなったような気がしますし、昔の浜名湖で採れていた身に比べると、ちょっと味が落ちたかなという気がしますね」と話した。背景にあるのは環境の変化。近年、浜名湖では産卵期の秋の水温が上昇していて、アサリの産卵は厳しい状況が続いている。また要因は他にもあり、水温の変化によるエサ不足からか、クロダイがアサリを食べるようになったこと(静岡県水産・海洋技術研究所事業報告)。全国でもアサリの漁獲量は減っている。全国のアサリ類の漁獲量は最も多かった約16万トンから、おととしには約4000トンにまで減少している。浜名漁協弁天島遊船組合・間瀬泰成組合長はアサリの住処を広げるため、アサリを外敵から守る「アマモ」を植える取り組みを進めている。
