家、ついて行ってイイですか? (家、ついて行ってイイですか?)
山口県下関市から電車で約1時間30分、防府市国分寺町。移動販売車 いくまる号が走る。移動販売車の買い物代を払う代わりに家を見せてもらう企画。出会った83歳の有井孝さんの家について行くことに。自宅まで徒歩20秒。自宅には妻の愛子さん80歳がいた。自宅は5LDKと離れのある持ち家、築80年。半年前にひ孫が生まれて時々ビデオを送ってくれるのだという。孝さんは放射線技師業を45年全う。お風呂は五右衛門風呂をリフォーム。妻が体調を崩して、80歳を過ぎて初めて台所に立った。野菜は自家製で庭の畑も充実している。孝さんは天皇陛下からの瑞宝双光章を放射線技師として14年前に授与。2人は昔ながらの見合結婚。奥さんは直腸がんで余命半年と言われたが、1年半が経過。奥さんは今が一番最高の喜びだと話す。取材から5年後、有井さんを訪ねた。奥さんは取材から3ヵ月後に亡くなった。最後は畳の上に一緒に寝たいねと言って、ダブルの布団にずっと一緒に寝ていたという。