NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
災害直後の被害状況の把握を進めようとJAXAが新たなプログラムの開発を進めている。JAXAの衛星で撮影した災害の前と後の画像を比較し変化があるかを分析。被害を推定する精度を高めるためプログラムに学習させるのが熊本地震の被害住宅約20万件のデータ。熊本地震ほどの規模で建物の被害が記録されている例は他になく、世界的にも重要なデータとなっている。地震が起きた直後、熊本県の職員は警察や消防から寄せられた情報を地図に落とし込んだが、断片的な情報をもとに対応する難しさを痛感したという。阪神淡路大震災から30年となった1月17日、熊本県庁でデータ提供に向けた協定の締結式が開かれた。今後、数年以内に全国での運用開始を目指していくことになった。地震では全国から4万7000人を超える職員の応援を受けた熊本県。橋下危機管理監は「支援をいただいた恩返しという意味でも大変意義があるものだと思っている」と語った。