獄中取材 米国の死刑囚は

2025年5月17日放送 18:15 - 18:34 TBS
報道特集 (特集)

死刑制度維持のため情報公開が必要という立場のアメリカ。強盗殺人事件を起こしたレイナルド・デネス死刑囚にインタビューを行った。テキサス州・ポランスキー刑務所には200人近くの死刑囚が収容されている。ハンツビル刑務所では全米最多の594人が死刑になった。世界では死刑廃止が潮流で、先進国で死刑を続けているのは日本とアメリカの一部の州だけ。テキサス州では市民に死刑の実態を公開し、議論してもらいたいとの考え方がある。日本の死刑囚は親族など限られた人以外は交流できないが、テキサス州では面会、手紙、ネットサービスで外部との交流が可能。デネス死刑囚は獄中で聖書と出会い、創作活動を通して自身の罪と向き合えるようになったという。死を恐れていないと話す一方、判決には不満がある。共犯者の兄は司法取引で仮釈放されたが、デネス死刑囚は無罪を主張して死刑判決を受けた。死刑制度についても犯罪の抑止にはならないと反対の立場。元捜査員は死刑は当然だと話した。被害者の妻・ニコール・ビソツキーさんはデネス死刑囚を赦そうと努力を続けているという。元刑務官のデービッド・スタックスさんは、何度も死刑執行の現場に立ち会った経験から情報公開の大切さを訴えている。先月23日、ハンツビル刑務所で死刑執行があり、死刑反対派や賛成派が刑務所前に集まった。テキサス州での死刑執行は数ヶ月前に本人や社会に告知される。死刑囚の妻や友人、被害者遺族らが立ち会い、死刑が執行された。AP通信のグラチェク記者は、メディアの監視が絶対に必要だと話した。


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