ワールドビジネスサテライト (ニュース)
石破総理が総理就任後2回目、そして少数与党となって初めての所信表明演説に臨んだ。前回10月の演説は旧派閥の政治資金問題を受けた信頼回復への決意から始まったが、今回は野党も含めた幅広い合意形成を図る姿勢を強調した。野党への配慮は随所でみられた。国民民主党が求める「年収103万円の壁」の引き上げを明言。税収が減ることなどの課題を念頭に、解決策について結論を得るとした。さらに看板政策の地方創生については日本の活力を取り戻す経済政策だと訴え自治体に配分する交付金を倍増する考えを改めて示した。その上で強調したのが「短時間正社員」。1日当たり8時間週5日勤務のフルタイム正社員よりも働く時間が短い社員を指す。また、雇用契約の期間が無期限で、給与を計算する方法もフルタイム正社員と変わらないのが特徴。
明治安田生命保険・清宮愛絵理さんは週5日の勤務だが、1日の労働時間がフルタイムの正社員より1時間少ない短時間正社員。短時間正社員の制度を活用することで育児と仕事の両立ができて子どもと向き合う時間も増えた。