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中国・王毅外相と米国ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官は昨日までの2日間、北京で会談した。米国側は米中首脳による電話会談を数週間以内に開催することを計画していると明らかにした。サリバン補佐官の中国訪問は中国と米国の同盟国との間で緊張が高まる中で実現したもの。南シナ海では最近中国の海警局の船とフィリピンの海軍の船舶が衝突した他、26日には日本が中国の軍用機による領空侵犯があったと非難している。中国の国営メディアの報道によると、両国の基本的な姿勢はこれまでと同じだが成果はあった。1つは両国の首脳が近い将来交流を行うことについて話し合いがあったという点。その他の成果としては高官レベルのコミュニケーションの維持や違法薬物の取り締まりや気候変動などの分野での協力に関して意見が一致した。また、近い将来、両国の軍の幹部による会談の実施や人工知能に関する政府間対話の継続でも合意した。これまでの両国間の会議に比べれば今回の会議には進展がみられたよう。専門家によると、米国と中国のライバル関係が続く中両国が、なんとかして関係を悪化させないようにしている兆しが見える。今回は意見が一致しやすい問題で合意ができただけという専門家の意見もある。台湾や米国の制裁や中国の過剰生産能力などの米中間に存在する基本的な問題について中国は明確な立場を示しておりこれまでと変わっていない。