マツコの知らない世界 (マツコの知らない日本刀の世界 第2弾)
拵のトータルデザインを任されているのが鞘師。どの職人に仕事を任せるかを決め、どんな装飾を施してほしいかを依頼。日本等の価値を決める人物とも言える。鞘師のなかで人間国宝に最も近いと言われている2大職人の拵を紹介。新作日本刀の刀装部門金賞を受賞した剣持直利作「黒漆塗鮫皮巻鞘大小拵」は、サメやエイの皮を鞘に巻き付ける手法をとっている。この鞘は鮫鞘と言われ、江戸中期頃に流行した。皮を1か月かけて貼り付け、漆を塗り磨くことで、星空のような模様を浮かび上がらせる。最も大きい粒が大きいほど、鮫皮の品質が良いとされ高価。「朱漆塗研出鮫紅葉散打刀拵」は、江戸時代から続く鞘師の6代目である高山一之が手掛けたもの。正倉院の依頼で、国宝などの修理も行う匠。鮫皮を紅葉の形に貼り付ける高山氏オリジナルの技法を用いている。鮫皮の上に赤い漆と黒い漆を重ね塗り、粒の部分を磨いて赤い漆の色を出している。刀身と合わせて850万円。