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イスラエル軍がレバノンへの地上侵攻に踏み切るなど中東情勢がさらに悪化する中、日本政府はレバノンに滞在するおよそ50人の日本人などが国外退避する場合に備えて周辺国のヨルダンとギリシャに自衛隊機を派遣し待機させることにしている。きょう午前8時ごろ、鳥取県の航空自衛隊美保基地からはC2輸送機2機が相次いで出発した。早ければ日本時間のあすヨルダンなどに到着し待機すると見られる。中東情勢の悪化を受けた自衛隊機の派遣命令は2回目で、去年10月と11月にはイスラエルからの出国を希望した日本人や韓国人など合わせて129人を日本に運んでいる。欧米各国も自国民の退避を急いでいる。英国は2日、レバノン国内にいる自国民や配偶者を対象に首都ベイルートから退避するためのチャーター便を初めて運航したほか、米国国務省は100人余りが2日、政府の手配する民間機で退避したことを明らかにした。旧宗主国のフランスはレバノン国内にフランス国籍を持つ人が2万人余りいるとされ、退避に向けてヘリコプターを搭載した揚陸艦をレバノンの沖合に派遣している。