ワールドビジネスサテライト (ニュース)
花王は幅広い商人で人気を集めているが、最近では物価高の影響を受けている。モノ言う株主のオアシス・マネジメントが、独自の社外取締役を送り込む株主提案を示している。今月の株主総会で花王の経営陣と対立する構え。オアシス・マネジメントのセス・フィッシャーは過去10年以上の業績には失望させられると話す。オアシス・マネジメントは数年前から花王に投資を始め、去年12月時点で5.23%を保有する大株主。収益性の向上や海外事業戦略の見直しなどを求めている。売り上げの半分以上を国内で占める花王にとっての課題は、海外での収益拡大している。オアシスが提案している社外取締役に対して、花王はすべて反対を表明。グローバル展開が消極的だという意見に、順調に海外売上高を拡大中と反論している。花王は新たな社外取締役候補にサラ・カサノバ氏を迎えるなど批判に対応する人事案を提案した。フィッシャーは、花王は76のブランドを抱えているが一部を他社に売るべきだとしている。この指摘についても花王は、選択と集中を通じて事業ポートフォリオは最適化していると主張。株主総会は3月21日を予定。