列島ニュース 長野局 昼のニュース
長野・茅野市の「しみ豆腐」は、大正時代に地元の男性が和歌山県の高野山で「高野豆腐」の製法を学んで広めたことが始まりとされ、煮物などの材料として親しまれている。市内の標高約1100メートルの地点にある小林哲郎さんの豆腐店では、気温が氷点下10度ほどまで下がるこの時期になると、昔ながらの方法でしみ豆腐を作っている。この冬は、冷え込みが一気に強まった今月上旬から作業が始まり、厚さ1センチほどに切り分けた豆腐を夕暮れどきに屋外に干し、一晩寒風にさらしたものを翌朝、取り込んでしみ豆腐ができあがる。しみ豆腐作りは来年2月末頃まで続き、小林さんは2万枚ほど作る予定。