首都圏いちオシ! べらぼう旅 江戸が息づく日本橋をゆく
増山さんが案内したのは、創業300年以上の刷毛やブラシなどを専門に扱う店。豚やイノシシなど、用途に合わせて様々な動物の毛を使っている。浮世絵は、分業で作られる。版元が絵師に絵を描かせ、それを彫り師が板に彫り込む。版木に摺り師が色を塗り、紙に刷り込んで完成する。店では、その際に使う刷毛も取り扱っている。毛は、馬の毛。コシがあり、絵の具の含みがいいという。店では今でも、摺り師の要望に合わせ、職人が一本一本丁寧に作っている。中川は、様々な職人の手をたどり、一枚の絵が出来上がることを学び、役に一歩近づけた気がするなどと話した。