NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
通常国会で予算審議を充実させるため、与野党は、衆議院予算委員会の審議の前半に、省庁ごとに専門的な質疑を行う「省庁別審査」を新たに設ける方向で調整を進めている。あす召集される通常国会では、石破総理大臣の施政方針演説やこれに対する衆参両院での各党による代表質問などを経て、新年度予算案の審議が行われる予定。これを前に衆議院予算委員会では、少数与党となった中、野党第一党である立憲民主党の安住委員長のもとで与野党が審議のあり方の見直しを検討している。そして野党側の要求を踏まえ、来月前半に省庁ごとに専門的な質疑を行う「省庁別審査」を新たに設ける方向で調整を進めている。また、きのうは委員会の野党の理事らが会談し、「省庁別審査」は3日間程度とする方針を確認していて、きょう立憲民主党が自民党に伝え、協議することにしている。衆議院予算委員会での省庁ごとの質疑は、これまで予算審議終盤に「分科会」として実施してきたが、通常国会では新たな枠組みで早期に実施し議論を深めたい考え。与党としては、野党の協力も得て予算案の年度内成立を図ることにしている。一方、野党側は「省庁別審査」の場も通じて予算案の問題点を指摘し、修正などにつなげたい狙いもあるものとみられる。