ニュースウオッチ9 (ニュース)
けさ開かれた衆議院厚生労働委員会の理事会。年金改革法案をめぐって自民・藤丸委員長がきょうの委員会で採決を行い、ただちに本会議に上程することを職権で決定した。委員会での採決を経て関連法案は基礎年金の底上げ措置を法案の付則に盛り込む修正が行われた上で、午後の衆院本会議に緊急上程。そして自民・公明・立民などの賛成多数で可決され参議院に送られた。今の国会で成立する見通しとなる。一方できょうの採決には批判の声もあった。また法案成立の見通しが立っていないのが選択的夫婦別姓となる。きょうは立民・維新・国民がそれぞれ提出した法案の趣旨を説明した。選択的夫婦別姓法案の審議は1997年以来28年ぶりであり、当時の民主党が提出した制度を導入するための法案の質疑が行われて以来となる。今回審議される立民の制度導入に向けた法案は”夫婦が別姓を選ぶ場合、子どもの姓をどちらかにするかは結婚時に決める”などとしている。維新の法案は制度導入ではなく”希望する人が旧姓を戸籍に記載することなどで結婚後も旧姓を通称として使用できる”としている。国民の制度導入に向けた法案は”戸籍制度の存続を前提に夫婦が別姓を選ぶ場合、結婚時どちらかを戸籍の筆頭者と定め子どもは筆頭者と同じ姓にする”としている。一方、自民・公明両党は法案を提出せずに野党3党の法案の審議に臨む方針となる。