証言 ”虐殺”生き延びたポーランド人「人々が殺され、悲鳴聞いた」

2025年9月8日放送 16:28 - 16:32 TBS
Nスタ (ニュース)

ウクライナ西部で行われた「ヴォリーニの虐殺」追悼式。1943年~45年にかけて旧ポーランド東部で民族対立から約10万人のポーランド人がウクライナの民族主義者によって虐殺された事件。虐殺を生き延びたシチュパチンスキさん。民族主義グループ「ウクライナ蜂起軍」が村を襲ったのは13歳のある寒い冬の夜だった。村が炎に包まれる中、家族と共に塹壕に身を隠した。虐殺にはナタや斧が使われ、凄惨を極めたと言われている。一夜明け村に戻ったシチュパチンスキさんらは70超の遺体を埋めたという。その後、村はソ連に編入され、現在はウクライナ領に。ウクライナ政府は長年遺族らが求めていた遺体調査の許可を受け入れず。ところが今年に入ってシチュパチンスキさんの村でポーランドとウクライナの団体による合同調査が始まった。42人分の遺骨を掘り起こしDNA鑑定が行われた。今になった理由はロシアによる侵攻が続くウクライナに対し、ポーランド側が「ヴォリーニの問題が解決しない限りEUへの加盟はない」と突きつけたから。ゼレンスキー大統領も課題の歴史に向き合う姿勢を示した。シチュパチンスキさんは「私たちはこれを待っていましたが終わりではありません。一つの墓が掘り起こされたに過ぎないからです」と話した。ポーランド側は5万人以上の遺骨が今も一帯に埋まっていると推計している。シチュパチンスキさんは調査によって歴史が検証され、過ちが二度と繰り返されることのないよう願っている。


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