テレビ寺子屋 (テレビ寺子屋)
花まる学習会代表である高濱正伸が「試練よ来たれ」をテーマに講演を実施。高濱はスタートアップを支援する事業もしており、スタートアップする子たちは優秀な経歴が多いが数年後には辞めるケースが多く、その殆どがメンタルをやられているなどと伝えた。高濱は日本は海外から見ても恵まれている一方で、平和な分こころが弱い傾向にあるなどと語った。高濱はジャン=ジャック・ルソーの著書「エミール」では、親が子どもに対して失敗しないように、安全なように手出し口出しをしすぎてしまうと、子どもの自立においては最も残忍な行為だとしており、日本でよくあるケースが当てはまっているなどと警告した。高濱はたった一人でも良く、自分を贔屓してくれる存在が心を強くするキーになっているなどと説いた。
高濱はいじめは人間の脳の構造上絶対になくならないとし、感情と理をあずかる部分が脳内で分かれており、理では駄目だと理解していても感情では制御できずやってしまうといったことは誰しもに起きており、喧嘩や程度の軽いイジメも基本的には子どもたちだけで解決できるものであり、一方で度が過ぎるイジメに発展した際には初めて大人たちが各々のモラルで割って入ることが大切であり、過保護は言ってしまえば嫌なこと続きの社会に出るなと子どもに言っているに等しいなどと説いた。高濱は入試・部活という枠組みはそれぞれに必ず苦しみがあり、特に日本では部活動が素晴らしく、そのシステムで大谷翔平を排出していると言えるなどと語った。高濱は子どもたちの心を強くするためには大人たちがそうしようと意識的になることが重要などと伝えた。