取締役候補として経営改革に意欲を見せていた金融大手SBIホールディングスの北尾会長兼社長。ところがきょうフジテレビ側の判断は”北尾氏はずし”となり大株主の提案を拒否する方針を決めた。事の発端は中居氏と元女性アナウンサーをめぐるトラブルで第三者委員会は調査結果について「業務の延長線上における性暴力」と認定した。この調査報告書に対し中居氏の代理人が反論し、証拠の開示などを求めた。この問題への対応をめぐり、多くのスポンサーがCM放映差し止めた影響などで会社は初めての赤字に転落し201億円の最終赤字となった。着手したのが経営陣の刷新でフジテレビの親会社は金光修ら取締役4人が6月の株主総会後に退任することを明らかにしていた。一方で株主総会に向け、新たな取締役候補12人を提案したのが大株主である「ダルトン・インベストメンツ」であった。候補の1人がSBIホールディングスの北尾吉孝会長で20年前に堀江貴文氏率いるライブドアが日枝氏率いるフジの経営に関与しようとした際”ホワイトナイト”としてフジ側を助けた恩人となっていた。