質問に答えます 帯状ほう疹ワクチン Q&A

2025年6月5日放送 16:10 - 16:18 NHK総合
午後LIVE ニュースーン (解説)

この4月から帯状疱疹のワクチンの定期接種が始まったという話題を伝え、皆さんからの質問を募集。その質問にきょうは取材した籔内さんが回答。帯状疱疹の症状の特徴としては、痛みを伴う赤い水ぶくれが現れる皮膚病のひとつで、80歳までに3人に1人が経験するとされており、強い痛みは3~4週刊ほど続き中には数ヶ月から数年にわたり針で刺されるような痛みが続くこともあり、50歳以上の2割ほどに後遺症が残るとされている。帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスというものにより引き起こされ、水ぼうそうにかかり治ったあとにウイルスが潜伏。ストレスや加齢により免疫力が低下したときに活性化し症状が引き起こされるという。帯状疱疹については効果が高いワクチンがこの春から一定の年齢の人を対象にする定期接種の対象となった。これをうけ質問が多かったのが帯状疱疹に一度かかった場合のワクチン接種について。帯状疱疹は複数回発症する人もおり、ワクチンは打ったほうがよいという。発症後の打つタイミングについては海外では症状が軽くなったあととされる場合や、症状が収まってから少なくとも2ヵ月以上あけてからとしているところもある。水ぼうそうになったことがな人は帯状疱疹にならないが、ほとんどの人は水ぼうそうにかかっており帯状疱疹になる可能性があるため打ったほうがよいという。帯状疱疹の症状の見分け方については、皮膚に痛みなどの症状があり赤い発疹や水ぶくれがあり、体の片側の皮膚に痛みを伴う発疹ができたら皮膚科を受診したほうがよいという。発疹が出ても虫刺されなどと思っているうちに症状が悪化することもあるためできるだけ3日以内に抗ウイルス薬の投与を始めることが大事。ワクチンの効果については、生ワクチンの効果は1年で60%ほど5年で40%ほど。さらに効果の長い組み換えワクチンを打つことがすすめられる。帯状疱疹は皮膚の痛みなど以外の合併症としては発症部位近くに生じる場合が多く、目の神経の近くに発症した場合は結膜炎や角膜炎などがあり注意が必要。


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