サタデーステーション (ニュース)
21日に88歳で亡くなったフランシスコ教皇。日本時間午後5時過ぎ、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂広場とその周辺は25万人以上の信者らで埋め尽くされた。ローマ・カトリック教会の最高指導者として12年に及ぶ在位期間中平和を訴え続けた。葬儀には160以上の国や地域、期間の代表が参列。2期目就任後、初の外国訪問となるトランプ大統領と、ゼレンスキー大統領も参列。葬儀の前に2人は約15分にわたり言葉を交わしていた。その場には、仏・マクロン大統領、英・スターマー首相の姿もあった。亡くなる前日、フランシスコ教皇は「最も弱い立場の人々や疎外された人々、移民に対してどれだけの軽蔑がはびこっていることでしょうか。今日この日、私達が希望と他者への信頼を取り戻すことを望みます」などと最後のメッセージを残した。
ウクライナメディアによると、26日もロシア軍による攻撃があったという。モスクワ郊外でも、ロシア軍参謀本部の幹部が死亡する爆発事件が発生。ロシア側はウクライナの関与を主張。教皇の葬儀前、バチカンで会ったトランプ大統領とゼレンスキー大統領。膝を突き合わせて話し込んでる姿があった。間を取り持ったのか、マクロン大統領とスターマー首相の姿も見られた。ホワイトハウスは、2人の会談が非常に生産的だったと発表。ゼレンスキー氏は会談の様子をSNSで「歴史的な会談になる可能性を秘めた非常に象徴的な会談」などと明かした。25日、トランプ大統領は和平交渉の手応えを語っていた。トランプ政権は今週、ウクライナの東部と南部の4州のうち、ロシアが占領している地域の実効支配を認め、さらにクリミア半島の支配を承認するなどロシア寄りともとれる和平案を提示。一方のゼレンスキー氏は、トランプ政権の提示は認められないと強調。しかし、一部賛同する姿勢も見せた。ゼレンスキー氏の発言の背景について、東野教授は「停戦交渉で「これをのまなければアメリカはいなくなる」と脅されている状況で、やはりアメリカにもう少しウクライナの立場を理解してもらうために何かのキッカケや機会があるのであればそれはすべて捉えたいということ」等と述べた。一方で、クリミア半島などをロシア領とする案は認められないという姿勢は崩していない。ウクライナの国民感情をみて、停戦を受け入れるメリットがウクライナのどこにあるのかという声が高まると、「アメリカからの仲介は受けない」というメッセージを出してしまう可能性もあるという。