ニュースウオッチ9 (ニュース)
関東甲信や東海に続き、四国で梅雨明けが発表された。来週の水曜日にかけて、連日、九州から関東で猛暑日が続くと予想されている。この夏はさらに踏み込んだ対策が必要かもしれない。夏本番。きょう沖縄・那覇市の最高気温は36℃。実は沖縄県で36℃台になったのは、これまでに2回しかない。那覇市では統計を取り始めて以降、初めてのこと。全国的に厳しい暑さとなる中、北海道函館市・遺愛幼稚園では、流しそうめんで涼んだ。全国の多くの小中学校では夏休みに入る。山口・防府市・新田小学校では、夏休み中の熱中症対策として冷感タオルが贈られた。
これから夏本番を迎えるが、街の皆さんはどんな暑さ対策しているか聞いた。日傘を使う人が増えてきている。売れ行きにも変化。雑貨店広報部・本田浩一さんが説明「男性も日傘をさすことが増えてきて、男女兼用で使える商品が増えている」と語った。小型で軽量なものや高機能な日傘も人気で、今月の売り上げは、去年の同じ月と比べてすでに1.8倍に。さらに客層にも変化が出ているという。本田さんは「以前から若い男性は日傘を選んでいたが、今シーズンは年配の人も日傘を使いたいと選ぶシーンが増えている」と語った。熱中症に詳しい帝京大学医学部附属病院・三宅康史医師は「日射がいちばん体を温める要素。日傘は熱中症予防になる」と述べた。日傘の効果を検証した実験(環境省のホームページより)。実験では、遮熱性のある日傘を差すと、帽子をかぶる場合と比べて、汗の量が17%ほど減った。
人の体は汗をかくことで体温を下げるが、汗をかきすぎることも熱中症のリスクを高めてしまうという。帝京大学医学部附属病院・三宅康史医師は「屋外はエアコンが使えないので、日傘は当然有効。積極的に冷やすという意味では冷たい水を飲むとか、クーラーが聞いたところで休むことも併用していくことが大事」と語った。
厳しい暑さに加えて懸念されるのが、日ざしによる目の日焼け。杏林大学医学部・山田昌和教授は「日焼けをしてから数時間経ってから、目が真っ赤になったり、目がすごくいたくなる、ごろごろする、見えにくくなるといった症状が出てくる」と述べた。通常は数日で治るが、日焼けがひどいと結膜炎や角膜炎などのおそれが。山田教授が勧めるのは、十分に紫外線を遮るサングラスや眼鏡など。その上で、山田教授は「横から入ってくる光も意外と目に影響を与えることが分かっている。サングラスだけでなく、帽子をかぶる、日傘をさす対策が有効。市街戦から目を守ることを心がけてもらいたい」と語った。