違法カジノの賭け金が 入金記録の60%余

2024年5月23日放送 7:02 - 7:04 NHK総合
NHKニュース おはよう日本 (ニュース)

ペーパーカンパニーの口座を使って詐欺の被害金などの資金洗浄を行ったとして12人が逮捕された事件で警察が容疑者らが管理する口座の入金記録の一部を調べたところ違法なオンラインカジノの客らから振り込まれた賭け金が60%余りを占めていたことが分かった。警察は容疑者らのグループが国内の違法業者を中心に資金洗浄を請け負い、手数料として多額の不正な利益を得ていたと見て調べている。川崎市の会社役員の容疑者ら12人は去年6月までの2年近くの間に実体のない会社、いわゆるペーパーカンパニーを設立したうえで詐欺の被害者などから法人名義の口座に振り込まれた金、合わせて550万円余りを別の口座に移してマネーロンダリング資金洗浄を行ったとして組織犯罪処罰法違反などの疑いで逮捕された。容疑者らはリバトングループを名乗り、4000以上の口座を管理し、さまざまな犯罪グループから資金洗浄の依頼を受けていた疑いがあり、これらの口座には少なくとも600億円が入金されていたということ。警察がこのうち複数の口座の入金記録、数十件を抽出して調べたところ違法なオンラインカジノの賭け金が60%余りを占めていたことが分かった。捜査関係者によると、管理する口座が客の賭け金の振込先に指定されているケースが多く、容疑者らのグループは入金されると数%の手数料を差し引いたうえで別の複数の口座に移していた疑いがあるということ。警察は国内の違法業者を中心に資金洗浄を請け負い、多額の不正な利益を得ていたとみて調べている。


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