首都圏ネットワーク オシたび
各国のグルメが集まる東京で珍しい「世界のクリスマス料理」を紹介。最初に紹介するのは世田谷区にある創業38年のレストランが提供する「イタリアのクリスマス料理。12月限定のコース料理がこちらカペレッティというイタリア中部伝統のパスタを使った料理にトスカーナ地方で親しまれているはとのローストなど郷土の味にこだわったイタリアンを提供している。総料理長の今井和正は地方ごとに異なるイタリアの食文化の奥深さに魅力を感じたという。何度も現地に足を運んで本場の味を学んだ。その中でイタリア語でアングイッラというウナギをつかったリゾットを披露した。キリスト教の中でもカトリックではヘビを縁起の悪い生き物とする習わしもあり、イタリア南部ではヘビに似ているウナギを食べることが魔よけとされ来年も幸せに過ごそうと願う伝統がある。世界のクリスマス料理を紹介。続いては東南アジアから「フィリピンのクリスマス料理」を頂く。タガログ語で迎えてくれたのはフィリピン出身のオーナー、竹内真弓。日本人との結婚をきっかけに来日し17年前に料理店をオープンした。もともとフィリピンでもマユミという名前で日本国籍を取得した際に義理の母が真弓の漢字を考えてくれたという。フィリピンのクリスマスはローストチキンやビーフンなどが定番で家族みんなでお祝いする。中でもデザートは真弓の息子たちが大好きな逸品だという。名前はレチェフランといい、スペイン語がルーツでレチェはミルク、フランはプリンを意味している。この大きいプリンを家族みんなで分け合って食べるのがフィリピンの伝統だ。プリンとほとんど同じなのだが卵は卵黄だけを使い砂糖の代わりにコンデンスミルクをたっぷりと使っていることが特徴だ。
世界のクリスマス料理を紹介。最後は港区六本木にあるお店。20年前に来日しこの店を営むグラディスさんがつくる「アフリカのクリスマス料理」を頂く。キリスト教徒が多いガーナのクリスマスは家族だけでなく友人も招いて盛大にお祝いするそう。その場に欠かせないというごちそうを頂く。スープはピーナツバターをベースにヤギの肉を煮込んだもの。それで真ん中にある丸い塊がフフと呼ばれるアフリカの主食の1つ。現地の作法にならってフフを手でちぎって頂く。マッシュポテトみたいなとろっとした滑らかさある。スープも香辛料が入っててぴりっとしていておいしい。フフの作り方を見せてもらった。まずはプランテーンという料理用のバナナと芋の仲間、キャッサバをやわらかくなるまでゆでる。そのあと、塊を潰していくという。ガーナではクリスマスの時期、まさに日本の餅つきみたいにフフを大量に作るという。