よじごじDays 長く続くにはワケがある!浅草老舗めぐり
創業約190年の「岡田屋布施」は祭礼用品や和楽器の専門店。創業時は駒形を拠点として主に日用品を販売をしていた。その後浅草に暖簾分けでお店を構えることになり次第に鳴り物造りがメインとなった。太鼓の仕上げには長年の経験が重要とのこと。皮張りは濡れた状態で作業するが乾くと音が変わるため完成した音を想像しながら皮を張る。
和太鼓と一緒に製造している神輿は太鼓の注文を受けた神社などから依頼が来るようになったのが始まり。この日作業をしていたのは大鷲神社の神輿。6年に1度しかお披露目されない貴重なもの。屋根の重さは約150kgで慎重に組み立てる。修理は磨き上げや塗り直しのためパーツを全て外して行うが、パーツの数だけで1000個に及ぶこともある。長く険しい道のりが続く伝統工芸の世界だが、そんな仕事に魅せられた若手職人たちが約190年の伝統を受け継ぎ日々奮闘している。