障害のある人の未来を変えるアートビジネス

2024年8月18日放送 8:46 - 8:58 日本テレビ
シューイチ 中山のイチバン

岩手県で新たな試みが行われてる。世界が注目する「ヘラルボニー」という企業を取材。知的障がいのある人たちによって描かれた作品を展示する岩手・花巻市「るんびにい美術館」でヘラルボニー・松田文登代表取締役Co−CEOに話を聞く。松田代表(兄)は「一卵性双子で会社をやっている。私は岩手のほうにいて、もう1人は東京のほうにいる」と語った。知的障がいのある人たちが独特の感性で描くアート。その芸術性に魅了された松田代表は、障がいイコール欠落というイメージを変えるため、双子で2018年にヘラルボニーを設立。ルイヴィトンやディオールなどを傘下に持つ世界最大級の複合企業・LVMHが開催する革新的な事業に取り組む有望な会社を評価するイノベーションアワードで、ヘラルボニーが多様性を評価する部門で受賞。アワードに日本の企業が選出されたのは史上初の快挙。一番最初はネクタイからスタートした。「ネクタイ ワープロ」「ウォーターボトル ノースウエスト航空」「ギャザワンピース(A)かえでのチョキチョキ」などを紹介した。アートと企業を結び付けるライセンスビジネスを展開。ヘラルボニーが作家と契約を結び、作品の画像データを管理。そのアートを用いた商品開発などの企画を企業側に提案。岩手・盛岡市の室内アートプロデュースや東京駅きっぷ売り場のアートラッピング、表参道に設置されたIoTごみ箱のラッピングなど、さまざまな企業団体とのコラボを実現させてきた。機内アメニティのデザインをヘラルボニーに依頼した日本航空商品サービス開発部・岡澤賢哉さんは「純粋にアートとして素晴らしい」と語った。
厚生労働省の発表によると、障害のある人が雇用契約を結ばない就労制度で働いた場合、月の平均賃金は1万7031円。年収換算で約20万円という現実があった。しかしヘラルボニーのビジネスモデルによって、大きな変化が。ヘラルボニーと契約する作家の1人、小林覚さん。数字や文字などをデフォルメし、線を複雑に組み合わせた抽象画を得意とする小林さんは、洋菓子メーカー・ヨックモックとのコラボ店舗が作られるなど高い評価を得ている。小林覚さんの父は「2、3年前から日常生活に必要な費用はすべて自分の収入で賄えるようになっている。自分や妻が亡くなった後に覚がきちんと生きていけるかどうかがすごい気がかりだが、収入が発生するということは、すごい心強い」と語った。松田代表や「正当な対価を支払っていく仕組みを作るプラス、考え方をセットで入れ込まないと。ヘラルボニーがあることで1つ前進したと言われる未来は目指していきたい」と語った。契約している作家は国内外に200人以上。創作活動の様子を拝見。契約作家・冨澤富士子さんは、人とのコミュニケーションとして似顔絵を描いている。冨澤富士子「無題」。HOTEL MAZARIUMの部屋にも飾られている。契約作家・佐々木早苗さんは大小さまざまな丸をひたすら描き続ける。佐々木早苗「(無題)(丸)」。るんびにい美術館には、ヘラルボニーと契約していない人も活動しており、松田代表はその一人一人の活動を見守っていた。松田代表は「4つ上の兄が先天性の知的障害を伴う自閉症があった」などと話した。兄が小学校時代にヘラルボニー、ヘラルボニーって謎のことばを羅列していた。検索をかけたら、検索結果が0件。それを言語化していける存在でありたいと松田代表は兄のことばを借りてヘラルボニーという会社名にした。


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