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日本学校保健会の調査によると、食物アレルギーを持つ子どもは52万6705人で、前回の調査よりも約1.3倍に増えている。最近では小学校の給食や保育園などでの食物アレルギー関連の事故も相次いでいる。視聴者からは食べていないのにアレルギー反応が出たという声が聞かれた。東京大学大学院農学生命科学研究科・村田幸久准教授は「皮膚から入るタンパク質に対して抗体ができやすいと言われている」と話した。卵アレルギーになるケースでは、皮膚が弱い乳幼児だと本人が卵を食べていなくても、家庭内の毛布やソファーに卵のアレルゲンとなるタンパク質が付着していて、そこから皮膚を通して侵入し、実際に食べた時に発症してしまう。今回、東大チームの研究で卵などの原因物質が皮膚から入り込むと、体内にPGD2という物質ができ、抗体を増やす働きをすることが分かった。村田准教授は「PGD2のシグナルを抑える薬は花粉症などで使われているので、軟膏のようなものを開発できれば実用化に時間がかかるものではない」と話した。今後研究を重ね、PGD2の信号を抑える薬を作ることで、食物アレルギーの根本的な治療に繋がると期待されている。