家、ついて行ってイイですか? (家、ついて行ってイイですか?)
立川駅前で出会ったのは仕事帰りの57歳の女性・ミヤさん。外資系の会社でSEをやっていたが、納期に追われる忙しさから体調を崩し、フードサービスのコールセンターに転職したという。タクシー代を支払う代わりに家までついて行った。推定距離1.4kmで料金は1,700円だった。夜11時11分に帰宅。築57年の1LDKマンションで購入費は900万円。豆から挽いたコーヒーを淹れてくれた。朝食はトーストにマヌカハニーを塗り、ブロッコリー・トマト・黒にんにくゼリーを食べる。SIXPADを身に着け、パックをしながら、掃除機をかける。お風呂場を見せてもらうと、シャンプーがたくさんあった。スカルプ、サラサラになるやつ、最近流行りのメデュラなどを使い分けている。体を洗う塩みたいなボディソープもあった。結婚歴はなく、マッチングアプリも試したが、遠くから見られて帰られてしまったという。プロフィール写真を見せてもらうと、本人は「あまり変わんない」と言ったが、だいぶ違った。棚にはラブブのグッズが並んでいた。高校生がバッグにぶら下げているように、ハイブランドのバッグにつけて大人の優越感を味わっている。取材スタッフにちょっと古いと言われ、AIに「もう全然ダメ?」と質問すると、正直言うとピークは過ぎちゃったと言われてしまった。毎日YouTubeを見て流行をチェックしている。以前の仕事では本編が流れる前の広告動画の審査に携わっていた。バイオハザードの血液は3滴まではOKだが、5滴だとNG。人が死ぬのを連想させるのはダメで、それをクライアントに教える業務だったという。給料は良く、月80万円ほどだったが、1日に12時間ほど働く過酷な環境で、「もう疲れたので辞めさせてください」と言って退職。現職はお腹が空いた人の文句を聞いているが、「あぁすみません」と言える程度だという。高校生の姪に「保ってるね」と言われた時にむっちゃ嬉しくて、垢抜けババアに絶対なろうと思ったと語った。立川駅でミヤさんの家について行ったら…垢抜けババアを目指す57歳のこだわりの生活が見られました。
