開運!なんでも鑑定団 (開運!なんでも鑑定団)
長野県・伊那市で文具製造・販売などを手掛ける小椋の代表取締役社長の小椋文成さんが持ち込んだお宝は創業者で父の元文さんが友人から借金のカタとして受け取った日本画家 池上秀畝の屏風。池上秀畝は1874年に長野・高遠の商家に生まれ、絵を描くのが好きだった父の影響で幼い頃から絵を描いていた。15歳の時に画家を志して上京し、父の勧めで花鳥画の名手と知られる荒木寛畝に弟子入した。荒木からは写生の重要性を徹底的に教え込まれ、19歳の時に日本美術協会展に初出品して二等賞を獲得して華々しいデビューを語った。時代は西洋の画法を日本画にも取り入れた新派が台頭してきた頃だったが、秀畝はあくまで桃山美術などの日本の伝統を維持しながら近代化を目指した。