サタデーウオッチ9 (ニュース)
AI軍事革命についての解説。防衛省はAIなどの活用を勧めているということだが、世界ではさらに進んだAI技術の導入が始まっている。手前の戦闘機にパイロットは乗っていない。代わりに操縦しているのはAIだ。こうしたAIを使った兵器は、火薬・核兵器に次いで第3次軍事革命を引き起こすと言われ、戦争の姿を根本から変えつつある。実際に今、イスラエル軍がガザ地区で続ける作戦にAIが関わっている実態がわかっている。イスラエル軍が導入するAIシステムを開発した企業による画像だ。無人機が撮影した画像。よく見ると通りに複数の車が見える。これがAIによってあらゆる車両を認識してIDをつけている。その情報を元に特定の情報をいつでも割り出し、追尾することが可能だという。そして、国際社会で今これまでの概念を覆すあるAI兵器への懸念が高まっている。それが人間が関与することなく攻撃まで実行する「LAWS・自律型致死兵器システム」と呼ばれるものだ。現在のAI兵器では標的の選定や探知・追跡までをAIが行い、その先に攻撃対象かを認識し、最終的に攻撃を実行するのは人間という線引があるとされている。これに対して「LAWS」は、標的の選定から攻撃までの一連のプロセス全てをAIが実行する。つまり、人が全く関与せずに攻撃が行われてしまう。このことへの懸念が高まっている。