2018年にカナダ・シャルルボワで行われたG7サミットで撮影された写真。トランプ大統領に向かい、当時ドイツの首相だったメルケル氏が身を乗り出し相対している。西側陣営の首脳らがトランプ大統領に対抗する様子を示していると広く受け止められた1枚。G7サミットなどで「シェルパ」と呼ばれる首脳の補佐役を務めたカナダのピーター・ビーム上院議員に増田ユリヤが話を聞いた。当時もトランプ大統領はEUや日本などから輸入する鉄鋼やアルミニウムに追加関税を導入。貿易の立場をめぐりアメリカと他の6カ国が対立、首脳宣言のとりまとめが難航。首脳宣言は採択されたがカナダのトルドー首相は会見でアメリカの関税導入への反対を示し、「報復措置を発動させる」と発表。トランプ大統領は反発、担当者に首脳宣言を承認しないよう指示した。ビーム上院議員は来週のG7サミットについて「意見の相違があるいくつかの問題、特に関税の問題、鉄鋼やアルミに関する関税などが議題になるでしょう。今回のG7サミットではこれまで以上に二国間会談が多く行われることになると思う」などと話し、「自国第一主義のトランプ大統領がG7サミットに出席することで世界経済などに悪影響が及ぶ可能性がある」と指摘する。