NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
IAEAのグロッシ事務局長はイランの首都テヘランを訪れ、ペゼシュキアン大統領やアラグチ外相などと会談した。イランとの間で対立が続いているイスラエルでは、今月就任したカッツ国防相が11日に「イランの核施設はかつてないほど攻撃の脅威にさらされている」と述べ、イラン側を威嚇していた。これについてグロッシ事務局長は「核施設は攻撃の標的にされるべきでない」などと述べた。一方でイラン原子力庁のエスラミ長官は欧米がイランの核開発に対する圧力を強めていることについて「彼らが対話の道を選ぶならイランも対話を続けるし、違う道を選ぶなら我々も国益と安全保障のために必要な判断をする」とけん制した。イランの核開発を巡っては、米国がトランプ前政権の時に核合意から一方的に離脱し、イランはこれに対抗して合意で定められた上限を大幅に超えるウラン濃縮を進めていて、国際社会の懸念が高まっている。