ニッポン!こんな未来があるなんて (ニッポン!こんな未来があるなんて)
発電所の開発・運営を行っているJ-POWER(電源開発)。自社発電の電気を各地に販売するほか、海外での開発や技術コンサルティングなど行っている。高機能ガラス事業をグローバルに展開する大手・日本板硝子、火力発電で発生する石炭灰をリサイクルして作る繊維「BASHFIBER」を開発したスタートアップ企業・新日本繊維と共同で行っているのは、その「BASHFIBER」の量産化事業。FRP(繊維強化プラスチック)のような用途での利用を想定。今後、生産コストはFRPと同程度になる見通し。分離させやすくリサイクルしやすいこと、CO2排出量が抑えられることなどが強み。
J-POWER・日本板硝子・新日本繊維の3社が取り組んでいる「BASHFIBER」は、火力発電で生じる廃棄物・石炭灰をリサイクルして作る繊維素材。政府は2050年までに温室効果ガス輩出を全体でゼロにすることを目指していて、石炭火力発電も減っていく見込みだが、この製品は石炭灰に類似した廃棄物からも製造可能。順調にいけば年内に量産の実証を開始予定。