NHKスペシャル 熱狂は世界を駆ける〜J−POP新時代〜
今、海外に活躍の場を求める日本人アーティストが急増している。近年、その足がかりとして重要視されているイベントがある。4月、Number_iがアメリカにやってきた。人気アイドルグループを脱退した岸優太、神宮寺勇太、平野紫耀が世界進出を目標に掲げ結成したユニットだ。その第一歩として、60万人以上が集うと言われる世界最大級の音楽フェスに挑むことになった。コーチェラ・フェスティバルは8つのステージが設置され、6日間で150組ものアーティストが出演する。目の肥えた音楽ファンや業界関係者が集い、全世界に同時配信される音楽の巨大マーケットだ。世界進出を目指す各国のアーティストの登竜門となっている。3人が音楽フェスに出演するのは今回が初めて。Number_iのデビュー曲「GOAT」はアイドル路線とは一線を画し明確に世界を意識した楽曲だ。ビートは「ジャージークラブ」。難易度が高い最先端のダンスムーブも取り入れた。コーチェラのステージでNumber_iに与えられた時間は7分。観客を沸かせるためK-POPスターのジャクソン・ワンとコラボする。コラボすることでお互いのファンの熱量が上がり、人気が飛躍的に高まるチャンスとなる。
コーチェラ本番、Number_iが出演するのは8つあるステージの1つ。今回はJ-PO人気の高まりを受け、日本から過去最多5組のアーティストが招かれた。Number_iを知る客はほとんどない。「GOAT」が始まると次第に熱気が生まれ始めた。サプライズで登場したジャクソン・ワン。会場のボルテージはさらに高まった。この直後、米iTunes総合チャートで「GOAT」がトップ10入りを果たした。