モーサテ (ニュース)
日本製鉄によるUSスチールの買収計画を巡り、日鉄に入札で敗れた米国の鉄鋼大手・クリーブランドクリフスが、USスチールの買収を再度計画していると13日、現地メディアが報じた。経済専門メディア・CNBCによると、クリーブランドクリフスは買収後にUSスチール傘下の電炉工場を同業のニューコアに売却することを検討しているという。報道を受け、USスチールの株価は一時10%を超えて上昇した。クリーブランドクリフスは当初、日鉄がUSスチール買収に乗り出した際にも買収に関心を示したが、入札で日鉄に敗れていた。日鉄の買収計画は、米国・バイデン大統領の禁止命令により6月までに破棄するよう求められているが、日鉄は買収に対して不当な政治介入や妨害があったとして、バイデン大統領やクリーブランドクリフスなどを提訴している。石破総理大臣は、米国・バイデン大統領、フィリピン・マルコス大統領とオンラインで会談した。この中で、石破総理はバイデン大統領に対し、日本製鉄による買収の禁止命令をめぐって、日米の経済界に広がる懸念を払拭するよう求めた。