2025年10月13日放送 11:10 - 11:54 NHK総合

“健康迷子”のあなたへ 高血圧&低血圧 最新イチオシ実用情報!

出演者
山里亮太 岩田まこ都 みりちゃむ 松井ケムリ(令和ロマン) 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。一部で高血圧の基準が変わったという誤解が広がっている、ネットの世界では高血圧の診断基準が上がったという明らかにウソの情報が大量に拡散している。わたしたちは高血圧に関して迷子になってしまうかもしれない。

キーワード
日本高血圧学会
オープニングトーク

あふれる健康情報の中で迷子になっている皆さんに科学的根拠のある情報で健康になっていただく番組。これまでにNHKで紹介した情報は「NHK ONE 医療・健康」に蓄積されている。あしたが変わるトリセツショーなどの情報も加えてイチオシ情報をお届けする。その数は1500ページ以上。今回のテーマは高血圧・低血圧。最新情報をもとに効果的な対策を盛りだくさん紹介する。

キーワード
NHK ONEあしたが変わるトリセツショー日本放送協会
(“健康迷子”のあなたへ 高血圧&低血圧 最新イチオシ実用情報!)
“健康迷子”のあなたへ 高血圧&低血圧 最新イチオシ実用情報!

今年4月、日本高血圧学会が一大キャンペーン「キオスク血圧測定」を開始。キオスク血圧とは町の中に置かれた血圧計で測ろうというもの。目的は自分の血圧を知ってもらうこと。血圧が高いと血管が傷ついて詰まったり破れたりして、脳卒中や心筋梗塞、大動脈解離など深刻な事態になる。今年8月に日本高血圧学会が発表したガイドラインによると、高血圧により死亡する人は急増して年間17万人も亡くなっているという。

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大動脈解離心筋梗塞日本高血圧学会脳卒中
スタジオトーク

高血圧の人は4300万人もいると推計されていて、そのうち3100万人が未治療またはコントロール不良。高血圧の一歩手前の予備軍2000万人を合わせると5100万人が高血圧が原因で死亡するリスクがある。みりちゃむの血圧は上が100、ケムリは147、山里は132。高血圧の診断基準は上の血圧で140以上。最新研究では130台の人もリスクがあるという。

“健康迷子”のあなたへ 高血圧&低血圧 最新イチオシ実用情報!

今、日本高血圧学会が猛プッシュしているのが血圧は130から要注意ということ。岩手県の大迫町で40年近く記録される血圧の研究結果など全国5万8000人のデータを解析したところ新事実が見つかった。上が130~139の人であっても血圧が120未満の人と比べるとリスクが高いことが分かった。40~80代の人を対象に脳心血管病による死亡リスクを10年間調べたところ、140をこえるとリスクが1.9倍と高くなった。130台でも1.4倍と明らかに高くなっていた。大迫町では130未満を目指す治療や指導が長年にわたり行われてきた。すると、15年間で脳卒中が減少した。

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大迫町(岩手)帝京大学日本高血圧学会脳卒中
スタジオトーク

帝京大学の大久保孝義さんは30~40代でも130以上は危ないという。血圧と脳心血管病の死亡リスクの関係、40~80代は血圧が上がるにつれて死亡リスクは高くなっている。40~64歳の130代は死亡リスクが1.4倍から1.9倍に上がっている。働く世代では動脈硬化の原因として血圧の影響が圧倒的に大きい。さらに、将来認知症になるリスクも高いという。自分の血圧を測って知ることが大事だという。町の中の血圧計でときどき血圧を測り、130以上が出た場合は家庭血圧を測るようにするのが大事。家庭血圧の測り方は、起床後1時間以内、排尿後、朝食前、薬を飲む前に行う。腕に巻くカフは心臓と同じ高さにして、1~2分ほど安静にしたあと測定を開始する。1回でも130以上の血圧だったら生活習慣の改善を始める。5日間以上血圧を測定し、平均が135を超えた場合は医療機関を受診する。

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認知症

生活習慣の中に高血圧の原因が隠れていなかをチェック。たばこを1本吸うと血圧が10以上上がるとされていて、たばこを吸い続けると脳卒中や心臓病のリスクが上がる。肥満も血圧を上げるリスク、禁煙をする場合は体重を増やさないように注意する。お酒を飲むと血管が拡張し、飲んだ後の血圧は下がる。たくさんお酒を飲むと翌朝の血圧が10程度上がり、朝の血圧が高いと脳出血のリスクが高くなる。高血圧の男性の1日の飲酒量の目安はビールなら中瓶1本、日本酒なら1合、 ワインなら2杯。1回に飲む量を多くしないでゆっくり飲むと血圧への影響が少ない。

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心臓病脳卒中

食生活。あしたが変わるトリセツショーで紹介したグリーンスムージー。材料は牛乳、レタス、オレンジ、レモン汁、砂糖。レタス、オレンジにはカリウムが多く含まれている。カリウムには排塩の効果、体内から食塩を出す効果がある。食塩は血圧を上げる重要な要因、カリウムは食塩を体の外に出すはたらきがあり、排塩を通じて血圧を下げる効果がある。日本人は男女ともカリウムの摂取量が不足している。スタジオにカリ活カードが登場。毎日の食事に4枚以上の食材を加えるのが理想的。

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あしたが変わるトリセツショーオレンジカリウムレタス

高血圧の予防と改善におすすめの運動を紹介。有酸素運動もレジスタンス運動(筋トレ)も上の血圧を6~8下げる効果があることが分かった。あしたが変わるトリセツショーが開発した高血圧対策の体操を紹介。イスの前に立ってゆっくりとスクワット、両手は胸の前でクロスして足は肩幅にひらく。ポイントはひざをつま先より前に出さない、呼吸は止めない。高負担の筋トレは血圧が上がり過ぎて危険な場合もある。息を止めないで笑顔でできる軽い筋トレがおすすめだという。

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あしたが変わるトリセツショー三浦伸一郎福岡大学病院

次は低血圧。低血圧の国内基準値はない。血圧が低くても症状がなければ問題ない。低血圧で注目されているのが起立性調節障害。中学生のみりちゃむも起立性調節障害を経験している。朝起きられない、頭痛、めまいなどの症状があったという。大阪医科薬科大学の吉田誠司さんに教えていただく。起立性調節障害は立ち上がったときの変化に体が対応できなくなる病気で立ちくらみ、めまい、頭痛、失神などの症状がある。子どもに多い症状で大人の場合は起立性低血圧。思春期は自律神経のバランスが乱れやすい、ストレスや不規則な生活も原因になりやすい。大人の場合は糖尿病などが原因で発症することもある。起立調整訓練法というトレーニングを紹介。頭、背中、腰を壁につけ、足を15センチ壁から離す。上半身は動かしてよいが下半身は動かさないようにして体勢を5分間維持、20分を目標に時間をのばしていく。これは足にたまった血液を上げる訓練で、足の血管を締めることが自律神経の訓練になる。体が慣れて自律神経のバランスが整うようになるという。

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大阪医科薬科大学病院糖尿病起立性低血圧起立性調節障害

起立性低血圧の主な治療は水分や塩分の摂取、生活習慣の改善、弾性ストッキング、薬。水分は食事中を含めて1日1.5~2リットル以上、食塩はいつもの食事に1日+3gが目安。薬は血管を収縮させて血圧を上げる薬。治療目的は日常生活に支障をきたさない程度に活動できるようになるため。聖マリアンナ医科大学の大平善之さんによると、血圧がいつもよりかなり低くなった場合は心不全、胃がん、大腸がんの可能性があるという。

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大平善之大腸がん心不全聖マリアンナ医科大学胃がん起立性低血圧

「NHK ONE 医療・健康」にはたくさんの健康情報が記載されている。

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