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2007年放送の連続テレビ小説「ちりとてちん」。主人公を演じたのは貫地谷しほり。2023年9月に放送15周年を記念してドラマの舞台となった福井・小浜市で大感謝祭が行われた。
ちりとてちんのトークショーに貫地谷しほりと茂山宗彦が登壇。2人はドラマ以来15年ぶりの再会だという。さらにプロデューサーの遠藤理史も登壇。貫地谷はオーディションで遠藤に「今まで受からないでいてくれてありがとう」と言われ合格を確信したと話した。茂山は「出来の悪い落語家の家の子をやっていただけますか?」とオファーされたという。茂山が演じた小草若のギャグ「底抜けに~」のポーズは台本では「奇妙なポーズ」としか書かれておらず茂山が考えたという。
ドラマをきっかけに小浜に通い続けている茂山宗彦が小浜を紹介。町にはちりとてちんの石碑が残っている。茂山が必ず立ち寄るの浜焼き鯖の店。店主の益田さんは40年焼き鯖を作り続けていて、ドラマに登場した焼き鯖も益田さんが焼いたものだという。茂山は焼くところを見せてもらい、焼き立ての浜焼き鯖を味わった。
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貫地谷しほりが心に残っているシーンは喜代美が「お母ちゃんみたいになりたくない」と言って町を出ていこうとするシーン。貫地谷はこのシーンの際に松重さんに「本当に殴ってください」と言ったら「できないよ!」と驚かれたのが印象に残っていると言い、「見ててもぐさっと刺さるシーン」と振り返った。茂山の心に残るシーンは小草若が父・草若の前で落語を披露するシーン。台本には“号泣しながら寿限無する”と書かれていて、茂山は草若役の渡瀬恒彦さんが席についた時にスイッチが入ったと話した。狂言師の茂山は演じた小草若と同じような境遇で特別な感情を抱いていたという。
15年前に小浜市役所で撮影協力を任されていた竹田さんが登壇。竹田さんが忘れられないのが母とケンカした喜代美が小浜を飛び出して列車で大阪に向かうシーン。車窓から見える線路脇で行われるのど自慢大会のエキストラは地元住民。NGを出せない列車のシーンを振り返った。竹田さんは平日に300名のエキストラを集めてくれと言われたと苦労を語った。貫地谷はこの日の撮影は緊張感があったのを覚えていると振り返った。
御食国若狭おばま食文化館。中にはドラマで登場した若狭塗箸工房のセットが展示されている。セットには入ることもでき、今でもドラマを見ていたファンが訪れるという。さらに、ドラマの重要アイテムだった塗箸をつくる体験も行える。
舞台に当時使っていた“ひぐらし亭”のセットが登場。このセットは小浜市で毎年開かれている「ちりとてちん杯」で生かされているという。ちりとてちん杯はドラマがきっかけで生まれた女性の落語大会で今年で15回目を迎えた。ちりとてちん杯の運営に携わる西村さんは小浜からリアル徒然亭若狭を生み出したいという願いがあったという。そして、大会に出るために落語を始めた地元出身の落語家・太鼓亭春爺さんが登場し「寿限無」を披露した。
茂山宗彦は「ちりとてちんは私の中では人生の宝になりました」と、貫地谷しほりは「つらい時にはいつも米倉斉加年さんが演じていたおじいちゃんの『人間もお箸とおんなじや。苦しいこともつらいことも一生懸命やっていればきれいな模様になって出てくる』という言葉に支えられてきた」と話した。
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茂山宗彦がドラマ撮影後の打ち上げに使われた宿を訪れた。