- 出演者
- 近田雄一
オープニング映像。
神戸新開地はかつての神戸一の繁華街だった。この町の一角にある洋食屋の3代目店主の山本さんは看板メニューのオムライスを守り続けている。初めて自分の料理をお客さんに出した時のことは忘れられないと話した。阪神・淡路大震災で山本さんの店舗は半壊した。店もなくなり生活できなくなった料理人は神戸を去っていく人もいた。そんな中で思いも寄らないことが起きる。店の更地に仮説店舗ができた。この店は神戸の人々で溢れかえった。このプレハブのお代は稼げるようになったら払ってくれと建設会社の人に言われたという。仮説の店舗で5年営業し収益も安定し山本さんが建て直した店に戻ったがその頃には建設会社の社長が亡くなってしまい、未納のままとなっている。あれから30年、山本さんは若い職人を育てる立場となった。
神戸松蔭女子学院大学の江弘毅さんに話を聞いた。神戸は洋食屋が多いなどと話した。神戸の洋食店は200を超えるという。それぞれの店舗にデミグラスソースを使った自慢の料理がある。宮前さんの店の看板メニューはタンシチュー。デミグラスソースは震災の前からある。土井さんの店は席数15でカウンターのみとなっている。64年間厨房に立ち続けてきたが80歳になりたい呂kに限界を感じ始めて引退を決めた。30年前の震災では当時53歳だった土井さんに料理人としての大きな転機をもたらした。震災後は食べ物はなく、1週間後にラーメン屋さんがあり、湯気が立っていたラーメン屋に入り、お金を払おうとしたらタダで食べさせてくれたという。自分がやるべきことに気づいたという。作ったのはみんなが来られるレストラン。土井さんは元町の路地裏で震災依頼ずっと神戸の人たちと時を刻んできた。最終日はたくさんのお客さんが訪れた。
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2025年1月13日(5:10)