- 出演者
- 田山涼成 中野英雄 小沢真珠 勝村政信 伊武雅刀 マイケル富岡 斎藤工 川島潤哉 磯野貴理子 志田彩良 前田拳太郎 守屋茜 大熊杏優 吉田有希 YOU
神奈川県の海老名駅で声をかけたのは29歳のトモヒサさん。CPサッカーのトレーニングに行く途中だという。CPサッカーは脳性マヒなどにより運動機能に障がいのある人がプレーする7人制サッカー。トモヒサさんは15歳のときに脳出血を発症し右半身がマヒ。当時は湘南ベルマーレのフットサルユースに所属しプロを目指していたが、練習中に倒れたのだという。トモヒサさんが誰かに聞いておきたいことは、両親に自分が病気なってどう思ったか。トモヒサさんはカメラを持ちディレクターになって両親に質問する。
今回のこどもディレクターはCPサッカー選手のトモヒサさん。右利きだったがマヒがあり、左手を使えるように特訓。現在は一人暮らしで家事もすべて自分で行っている。「マヒ サッカー」で検索したことがきっかけでCPサッカーを知って始め、現在は日本代表のキャプテン。企業チームのCPサッカー選手として生活している。
倒れた時に現場にいて応急処置をしてくれた2つ上の先輩・ケンちゃんと会ったトモヒサさん。ケンちゃんは当時のことを「今でもはっきり覚えている。体が痙攣して押さえられなくて、起きようとして暴れるけど、下がコンクリだったので頭を打たないようにという一心だった」と話した。トモヒサさんは意識がないときにケンちゃんが送ってくれたメールを保存している。
実家に帰って両親に話を聞きに行く。トモヒサさんは母とケンカしたままフットサル上に行っていたと話した。この撮影をするにあたって感がさせられることもあり、元気に生活しているのは両親の支えがあるので感謝の気持ちを伝えたいという。
15歳で脳出血を発症して右半身にマヒが残ったトモヒサさん。まずは姉に電話で自分が病気になったときの心境を尋ねた。姉は「私は最初なにも知らされてなかった。ママが号泣して頭を抱えていたのでヤバいことが起きてるんだと思って。私に説明する暇もないから、医者と話しているのを盗み聞きして生存率20%で緊急手術することを知った。とりあえずちゃんとしとこうと思って、その場は普通にしていたけど、夜中まで駐車場で待機していて、そのときは“なんでやりたいことも夢もあるトモなんだろう、私でよかったじゃん”と思った。トモの姿を見るのがつらくてちょっと逃げてた部分があった。あんまり助けにならなかったことを後悔してる」と話した。
実家に到着したトモヒサさん。両親に自分が倒れた時の心境を聞いた。母はみんな泣いていたといい、助かってもマヒが残ると言われ、「もう一度この子を育てようと思った」という。トモヒサさんはそれから「なんでも自分でやりなよ」と言われて育ったが、母は「やってあげちゃったら成長にも自信にもならない」。自分が先にいなくなるから生きていけるように育てなきゃいけないと思った」と話した。母はトモヒサさんの前では泣かなかったが、家に帰ると毎日泣いていたという。トモヒサさんは「これから結婚して子どもが生まれたら、おかあとおとうみたいな父親になれればと思っている」と伝えた。
「私の知らない私」の番組宣伝。
両親への取材を終えたトモヒサさん。「僕自身もっと頑張らなきゃいけないし、できることもまだまだある。病気を抱えた方たちに勇気や希望を与えられる選手をこれからも目指します」と決意を語った。
斎藤工は「番組という建前がなかったら聞けずじまいのままの思いを1年間見せてきてもらった。心のラリーが番組をきっかけに派生していったらこの番組があった意味になる」と話した。
オープニング映像。
「霧尾ファンクラブ」の番組宣伝。
エンディング映像。