- 出演者
- 木村昴 田中卓志(アンガールズ) トラウデン直美 永尾柚乃
今回は図鑑製作の裏側として鉄道カメラマンの奮闘などを紹介。
今回は講談社で大人気図鑑「MOVE」がどうやって作られているか密着した。図鑑ができるまでには膨大な写真や正確な知識を詰め込むため、1冊完成するまで2~3年程度かかるという。密着取材の際に講談社では人気の図鑑MOVE 鉄道の改訂版を作っていた。鉄道カメラマンの山崎友也さんは図鑑MOVE 鉄道の写真を自ら撮って解説文も執筆している。
まずは図鑑に使用する鉄道写真の撮影に同行した。今回撮影するのは島根県・出雲市から松江宍道湖を結ぶ一畑電車で、旧型の7000系から新型の8000系に車両が更新されたため撮影を行う。ただこの日はあいにくの曇り空で、空が映らずに電車が撮影できるポイントで撮影を行うことになった。本番の写真を撮る前にはダミーの電車で試し撮りを行い、思い通りの写真が撮影できるか確認する。カメラは広いサイズと狭いサイズを撮影する2台体制で、一畑電車の8000系は1台しか存在しないため撮影チャンスは1時間に1回となる。天気が良くなってきたため次の撮影場所に移動し、今度は空を映した一畑電車の8000系の写真を撮影した。撮影は時間の許す限り何度も場所を変えて同じ電車を撮り続り、その後は宍道湖沿いなどで8000系の写真を撮影した。一方写真撮影と並行で図鑑の撮影された書かれた文章を元にどういったレイアウトにするか相談が進み、鉄道図鑑ではどういった街に鉄道を通っているかわかるような写真を使うことにこだわっている。また文字を置く位置も写真の良さがより際立つ位置に置くようこだわっている。図鑑の完成がある程度見えてくる文章の内容に誤りがないかなどを確認する校閲作業が行われ、最低でも2回校閲作業を行う。別の取材日には宮城県で撮影を行った。
表紙デザイナーの関口さんがこだわったのは「貨物」を入れること。貨物列車撮影のポイントはすべてのコンテナが載っている、カーブして列車の後ろまで見えること。宮城県の北白川駅まで貨物列車撮影に向かった。実は貨物列車にも荷主と運送業者向けに時刻表があり、カメラマンの山崎さんは5度目のチャレンジで満足のいく1枚を撮影することができた。
次の工程は印刷物が指定した色になっているか試し刷りをしチェックする「色校正」。ムーブを制作する学習図書出版部では山崎さんらが色校正を行っていた。チェックを元に印刷会社が修正をし再び印刷して確認する。そしていよいよ校了・印刷の工程へ。印刷会社の担当者と最終チェックを行い、問題が無ければ無事印刷になる。スタジオで今回完成した新訂版を拝見した。
ずかんキングのおすすめその1は「王道!学習図鑑」。講談社のMOVE、小学館のNEO、学研のLIVEなどそれぞれに魅力があり、自分好みの図鑑を探すのもおすすめ。学研のLIVE昆虫図鑑はAR技術でスマホの中に昆虫を出現させることができる。
2025年話題のトレンド図鑑は、小学館の図鑑NEOアート「はじめての国宝」。図鑑の初版発行部数は多くて1万~2万部だが、国宝図鑑は12万部を記録。踏まれている像をまとめるなど、愉快なテーマでまとめられている。「講談社の動く図鑑MOVE お金と経済」も話題で、子どもにもわかりやすくお金のことを解説。投資・税金・保険なども学べるようになっている。
大ピンチずかんはシリーズ累計250万部。「大ピンチずかん3」は2025年上半期ベストセラー総合1位になっている。
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- 大ピンチずかん3
「おすしのずかん」は、寿司の次のページに元の魚が同じところに描かれている。
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- おすしのずかん
「恐竜時代 エンサイクロペディア太古の世界」は、非常に複雑で手の込んだ飛び出す絵本図鑑。
おにぎり図鑑の制作に密着。今年11月の発売に向け、連日打ち合わせを重ね、おにぎりの参考写真を撮影していた。発案したのは幼児・学習図書出版部の戸田涼平さん。人気図鑑「MOVEシリーズ」はもちろん、絵本や小説など様々なジャンルでヒット作を生み出してきたエース編集者。おにぎりが世界的に流行という記事を見て題材になりそうだなと思ったという。さらに戸田さんが作るのは図鑑絵本。一緒に取材していた3人はこれまで一緒に仕事をしてきた絵本作家たち。今回は3人で役割分担して作るという。全体構成担当の新井洋平さんのアトリエへ。新井さんは金メダリスト・吉沢恋が監修を手掛けたスケボーの絵本「ナイスメイク!」など250冊以上出版し、大学で絵本作りを教える売れっ子絵本作家。見せてくれたのはラフ。ラフとはイラストや写真・文字の配置を大まかに決めて作る、本の設計図のこと。全36ページ。主人公・むすびちゃんがおにぎりマスターを目指す物語の中におにぎりに関する知識や情報がぎっしり。さらに50種類のおにぎりを全てイラストで紹介するという目玉ページも。続いてはイラストの制作現場へ。図鑑ブロック担当の中垣ゆたかさん。細かくコミカルな絵のタッチが人気の絵本作家。担当は図鑑ブロック17ページ。描き始めたのはおにぎりの歴史を解説するページのイラスト。楽しいおにぎりの知識を中垣さんの持ち味であるミリ単位の絵で表現していく。続いては絵本ブロック担当の田中六大さん。味のある作風で評判の絵本作家。描き始めたのは本絵と呼ばれる作業。ラフを元に清書・色付けまで行う仕上げ作業。絵の具で塗って完成かと思いきや畳の質感を表現するために緑の色鉛筆で模様を入れ始めた。こだわりにこだわった田中さん。この日完成したイラストは2枚のみ。このあと超過酷な作業が待ち受けていた。
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11月発売を目指すおにぎり絵本図鑑。イラスト締め切り1週間前になった。全体構成の新井さん。最大の山場、おにぎり50個のイラスト。田中さんがやってきた。さっそく作業開始。タブレットで点描。リアルになるように細かく修正。細かく描き上げた。
10月。新井さんのアトリエに。おにぎり50個のイラストは間に合ったという。イラストはすべて完成。試し刷りでチェック。講談社の戸田さんは、読んでもらえるものができたという。そして完成。スタジオに登場。スタッフもスタジオに登場。
番組スタッフが図鑑の案を持っていったところ、可能性があるものが15個くらいあったそう。その中の1つが「腐ったもの図鑑」。永尾柚乃ちゃんは「いちごも草がぶちゅぶちゅって出てきて」、トラウデン直美さんは「この先どうなるんだろうって思うよね」などとコメントし盛り上がったが、編集者からは「グロ注意」「絵として見たいのだろうか」といった指摘があったとのこと。
