- 出演者
- 高橋茂雄(サバンナ) YOU 瀧波ユカリ 土居志央梨
連続テレビ小説「虎に翼」は日本初の女性弁護士を描いた戦前から戦後にかけての物語。主人公・寅子の口癖は「はて?」。
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- 連続テレビ小説 虎に翼
今回のテーマは「はて?女は家庭、男は仕事!?」。女性たちの「はて?」の声を紹介。「会社の休憩室やトイレの掃除は女性の担当」「自分よりも後に入社した男性社員の昇進が優先された」。
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- 連続テレビ小説 虎に翼
大手ガラスメーカー子会社で働く田中さん。男女の社員の待遇に大きな格差があると声をあげ4年前、会社を相手に裁判を起こした。社員およそ30人の会社。総合職は離行などの担当でほぼ男性。一般職は事務の担当でほぼ女性が占めていた。田中さんは希望を聞かれぬまま一般職に振り分けられ経理や人事など仕事をしてきた。働き始めて2年が経ったころ、総合職と一般職の待遇の格差に疑問を持つようになった。納得の答えを得られず2020年8月、田中さんは提訴に踏み切った。2024年5月、東京地裁は判決で事実上男性従業員のみに社宅制度を続け女性従業員に不利益を与えたと指摘し「間接差別」に当たると認め会社側に約380万円の損害賠償を命じた。判決から2ヶ月後、会社は一般職も社宅制度を認めた。さらに一般職は定年まで平社員であることについて昇格制度の見直しも検討しているという。
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- 東京地方裁判所
総合職・一般職の区分けは日本独特で定義はない。多くの会社で一般職は女性・総合職は男性に偏っている。一般職は総合職をサポートする役割になっているところが多い。大きな問題となっているのが賃金格差。男性を100としたとき女性の賃金の割合は、日本は78.7。男女の賃金格差の要因として勤続年数や仕事の経験年数、女性の管理職が少ない、子育て・介護などが女性に偏っていることなどがあげられる。そして無意識のバイアス・女性の心理的な要因が格差を生んでいる。
集まってくれたのは様々な世代や背景の4人。フリーライター・小檜山青さん。賃金格差をとりわけ受けているのは就職氷河期世代だと感じている。結婚した時にキャリアの断絶を経験した伊藤希美さん。「虎に翼」でも寅子が妊娠したとき恩師から「仕事をしている場合ではない」と声をかけられるシーンがあった。コンサルティング会社に勤務する中山桃子さん。社会からの無言の圧を日々感じているという。会社員の鈴木彩香さんは子どもを産まない人生を選択したいと考えている。しかしその気持を周囲になかなか言えない。「子どもを産まない選択」について鈴木さんは新聞に投書したことがある。するとSNSで心無い言葉を受けた。夫の転勤で一度、キャリアの断絶を経験した伊藤さんは新たな仕事に就き子育てとの両立に追われるなかで保育園で0歳児は5時までしか預かってもらえないルールがあり署名活動・議員を回るなかで疲れ夫から「そんなに疲れるんだったら、その活動やらないで」と言われたことがある。「夫は被らないから自分ごとじゃないとショック」などと語った。女性たちに降りかかる様々な「はて?」。
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- 連続テレビ小説 虎に翼
女性たちを取り巻く様々な「はて?」。解消する手がかりは男性たちから聞こえてくる「はて?」。男性たちの「はて?」を紹介。「学校や職場、親戚の集まりなどで男は強くあるべき、長男だから家を次ぐべき。モヤモヤする」「今でも家長は男性という妙な常識がある」。
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- 小林涼子連続テレビ小説 虎に翼
人材派遣会社で企画リーダーを務める佐藤さん。6月に3人目の子どもが生まれ育児休業中。別の会社で正社員として働く妻も育休中で、佐藤さんより早く仕事に復帰する。佐藤さんは仕事中心の日々を送っていた。それでも結婚して子どもが出来たときには加須や育児をしっかりやりたいと考えていた。2014年、第一子が生まれ1ヶ月の休暇をとった。復帰後、佐藤さんは「成果は変わらず挙げるので定時に帰らせてほしい」と頼むも、「課長になることは責任をとるということ。会社にいることができないと難しい」といわれ「はて?」と感じたという。仕事と育児を両立しよとする男性が直面する職場や社会の価値観。ある民間シンクタンクの調査では男性たちを阻む壁を「虚栄と見栄の鎧」と名付けている。男性たちは無意識に男らしさの鎧をまとっている。鎧を分厚くさせてきた要因は職場の価値観。ところが一部男性たちは育休や復帰後の育児をきっかけに鎧の存在に気づき違和感を持ち始めるという。高橋俊晃さんは育休や復帰後の育児を経て始めて鎧の存在に気づいた1人。大手IT企業に務めて1年後、第一子が誕生。会社員の妻とともに9か月の育休をとった。そして復帰後、仕事と育児の間で葛藤が続いた。その中で誘われ出向いた父親たちの集まりで大きな気づきを得る。同じように悩む男性たちを前に素直な思いを吐き出せた高橋さんは会社を辞めフリーランスとして働くことを決めた。現在、育休中の佐藤さん。実は高橋さんとは父親たちの集まりで出会った。在宅勤務の会社に転職し社会のレールから外れたように感じ不安になるときもあったが同じように悩んでいる仲間がいることが佐藤さんを支えた。
高橋さんは「全て奪われるの趣味をと思ったら怖い」などと語ると、瀧波さんは「全て奪われるっていうのは女性はずっとそう」などと反論し「男性が自分は大丈夫と長時間労働していると妻も子どもも困る。敵は共通という認識を。男性を仕事に縛り付けて女性に家でこれをやりなさいっていう社会の風潮が問題」などと語った。どうしたら「はて?」がなくなるかについて。土居さんは「思考をやめない」と答えた。
エンディング映像。
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