夢のエネルギーとも言われる核融合で発電するという計画を早期に実現しようと、きのうから国の戦略を見直す議論が始まった。一方で、核融合の実用化には課題が多いとされる。核融合は二酸化炭素が出ないので、脱炭素電源となり、膨大なエネルギーを取り出すことができる。また比較的安全性も高いとされ、高レベル放射性廃棄物も出ず、燃料は海水からほぼ無尽蔵に作り出せる。核融合発電は世界でも実現はしていないが、研究レベルで核融合反応を起こすことは可能となっていて、日本はGXの柱のひとつに位置づけ、実現向け国が企業・研究機関を後押ししている。核融合発電はアメリカ、中国なども取り組んでいる。

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核融合の研究は1世紀近い歴史があり、近年世界の戦闘を走ってきたのがITER計画である。日、アメリカなどが参画しているが、先月運転開始を9年延期することが検討された。専門家の多くは核融合発電の実用化は今世紀中頃と見ているが、長期安定して発電できるにはまだ多くの課題が残る。日本は2050年カーボンニュートラルなどの目標を掲げるが、核融合発電所の復旧は間に合わない。しかし将来的には重要な脱炭素エネルギーになる可能性もある。

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