奈良県・富雄丸山古墳では去年3枚の鏡「三角縁神獣鏡」「画像鏡」「き龍文鏡」が重ねて置かれているのが見つかった。なぜこの古墳にこれらの鏡が納められたのか、大阪大学教授は「通常の古墳の理解からはうまく解釈できない」などと話す。き龍文鏡が作られたのは弥生時代だが、富雄丸山古墳が作られたのは古墳時代。鏡が作られてから古墳に納められるまで約400年ひらきがあり、鏡が作られてから間を置かずに近畿地方にもたらされた・中国から直接もたらされたなど可能性は幾つか考えられるが解明が今後の課題。鏡が見つかった場所”造出し”の棺の人物について大阪大名誉教授は「職務の一端を担った”秘書官“や”副官”か」と想定し、頂上に葬られた人物が持っていたものが分け与えられたと考えられる。鏡は奈良県立橿原考古学研究所附属博物館で今月17日まで公開。

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