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オープニング映像。
刑務所から刑期を終えて出てくる人の半数近くは帰る家や身を寄せる場所がない。松浦未来さんは罪を犯した人たちの出待ちをして2年、100人以上に声をかけてきた。40日間刑務所に入っていたという高橋さんは精神障害があるため働くことが難しく、生活保護を受けて暮らしてきたという。区役所に立ち寄って確認すると、生活保護が服役中に打ち切られていたので新たに手続きが必要になる。高橋さんがこれからの住まいとして案内されたのは松浦さんがオーナーに目的を伝え格安な条件で契約した部屋。入居者は本来の月額家賃を松浦さんに払い、その差額を利益にして帰る家がない人たちの支援をしている。高橋さんからは些細なことで連絡があった。
2023年、松浦さんは刑務所から出てきた人たちなどの社会復帰を支援する会社を立ち上げた。現在、30人のスタッフとともに更生を目指す元受刑者たちが暮らすグループホームの運営をしている。看護師のスタッフが入居者の健康をチェックする訪問看護事業や、就労を支援する事業なども、入居者からの家賃収入と国などからの補助金・助成金で運営している。希望者には格安で食事も提供している。事業に賛同する近所の飲食店が特別価格で請け負っている。支援事業を始めて以来、長く関わった人で再犯者はいない。いまでは大阪刑務所と連携し出所者の支援や相談も引き受けるまでになっている。子供の頃から家庭内暴力を受けてきたというごっちゃんが連絡してきた。松浦さんはお金を貸す代わりに食費を節約することを提案した。しかし、残り僅かな生活費を競馬に注ぎ込んでいた。
松浦さんは幼い頃に両親が離婚、水商売をしていた母とその交際相手と暮らした。通学生になるとほとんど登校せず、非行に走った。14歳からホストクラブで働き始め、覚醒剤の密売に手を染めた。27歳の時、奥さんが子どもができたと分かった次の日に逮捕された。懲役4年の実刑判決。その間、心の支えとなったのが奥さんだった。母も毎月面会に行った。松浦さんは刑務所にいた5年足らずで高校の卒業認定資格や電気工事士など12もの資格を取得。人生をやり直す決意をした。札付きのワルだった自分でもやり直すことができたと伝えるために始めたのが今の仕事だ。
刑務所の前で松浦さんに声をかけられ社会復帰を目指していた高橋さん。事件が起きたのは出会いから1ヶ月後のことだった。双極性感情障害を持っていて不安定になってしまった高橋さんは松浦さんのことが信用できなくなり、カッターナイフで自分の目を突き刺してしまった。救急搬送の後、精神科の病棟に入院したという。年の瀬の夜、松浦さんは元麻薬密売人の佐藤さんと、その知人で厚労省麻薬取締部にいた女性と食事をした。更生支援事業を始めた頃から誰よりも気にかけているのがギャンブル依存症のごっちゃん。ごっちゃんがまた逮捕された。
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更生支援事業を始めた松浦さんがずっと気にかけてきたギャンブル依存症のごっちゃんがまた窃盗で逮捕された。2025年、グループホームの入居者やスタッフ、松浦さんの家族が集まり新年会が開かれた。覚醒剤の使用で逮捕され執行猶予中の山本さんは同級生と結ばれ子どもを授かるが程なく離婚、違法薬物に溺れ今は子どもと離れ離れだという。逮捕されていた3ヶ月間、家賃を滞納して強制退去が決まった部屋を引き払い、松浦さんのもとで人生を再出発。おどおどした口ぶりに不安を感じた松浦さんはグループホームに案内した後、可能な限り彼女のもとを訪れた。
錯乱状態になった山本さんを松浦さんが警察に通報した。執行猶予中の再犯、数年は刑務所に収監されるようだ。2025年7月、松浦さんは関西地方の刑務所で服役している山本さんへ手紙を書いた。過去に三度服役した金子さんは松浦さんのもとで暮らして1年、ずっと生活保護に頼ってきたがこの春から新聞配達をしている。
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