- 出演者
- ミッツ・マングローブ 新井麻希 石崎琴美 市川美余 両角友佑
2026年2月開催のミラノ・コルティナ五輪の代表候補を選ぶカーリング日本代表決定戦を特集。女子は熾烈な三つ巴の戦い。男子は実力伯仲の一騎打ち。スタジオには代表決定戦を経験したレジェンドが集結する。
石崎琴美は前回の出演以降、冬季五輪日本人最年長メダリストとなって再登場。市川美余は代表決定戦に勝ったメンバーが12月の最終予選に出場して五輪の枠を獲得することになると説明した。両角友佑はピョンチャン五輪の男子代表で現在は現役の傍ら女子チームのコーチを務めている。
ミラノ・コルティナ五輪に続く日本代表決定戦は9月11日から稚内で行われる。国内トップ3チームによる総当たり戦を2回行って上位2チームが決定戦へ。決定戦は予選の結果を含めて先に3勝したチームが日本代表となる。
フォルティウスは2025年の日本選手権女王。スキップの吉村紗也香は4度目の代表決定戦で悲願の五輪出場に燃えている。スイーパーは2人のオリンピアン。リードの近江谷杏菜は2010年バンクーバー五輪に出場、サードの小野寺佳歩は2014年ソチ五輪に出場した。
SC軽井沢クラブは2024年の日本選手権を制した。チームの中心は上野姉妹。サードの妹・結生とスキップの姉・美優の姉妹リレーで得点を奪う。若いチームを支えるのは唯一40代のセカンド西室淳子。
ロコ・ソラーレは世界ランキング7位で国内最上位。武器の一つはリード吉田夕梨花とセカンド鈴木夕湖のスイープ力。2人をサード吉田知那美のアイスジャッジで導く。そしてスキップ藤澤五月の決定力。結成10年のメンバーで3大会連続の五輪出場を狙う。
女子の3チームについて。市川美余は「ロコ・ソラーレとフォルティウスは代表決定戦に何度も出場しているベテランチーム。そこに対して若いSC軽井沢クラブが勢いで波に乗ると怖いと感じる」と話した。
フォルティウスは4年前の代表決定戦では2連勝で王手をかけながらロコ・ソラーレに3連敗で逆転負けを喫した。スキップの吉村紗也香は2023年12月に第一子を出産し大きな転機となったという。臨んだ2025年の日本選手権では攻めのカーリングで複数得点を果敢に狙って優勝した。今季の初戦は両角友佑がコーチを務める中部電力に敗退したが、代表決定戦に向けて手応えのある試合だった。翌週のどうぎんクラシック2025では優勝し、4年前のリベンジを誓っている。
フォルティウスについて。4年前に対戦した石崎琴美は吉村紗也香について「キリッとしたいい顔、雰囲気が変わったと思う」と話した。市川美余は「ジュニアの頃から知っているが今までは控えめな印象だったが、出産後に復帰してからは一皮むけた感じがする」、両角友佑は「ジュニアの頃のガンガン攻めていく感じのイメージが戻ってきた」と話した。
2大会連続で五輪に出場しているロコ・ソラーレだが、2025年の日本選手権では3位以内に入らなければ3大会出場の夢が絶たれるところだった。ピンチを救ったのはスキップ藤澤五月のスーパーショット。結果は3位で代表決定戦出場は決めたものの、スキップにつなぐまでのショットのズレという課題が残った。日本代表戦に向けてショットの精度をより高めることに取り組んだ。そして、シーズン初戦で苦手な北海道銀行に勝利。決勝ではSC軽井沢クラブを下して2023年8月以来、2年ぶりの優勝となった。
ロコ・ソラーレについて、石崎琴美は「すごくたくましくなった」と話した。市川美余はロコ・ソラーレのキーマンとして、吉田夕梨花と鈴木夕湖を上げ、「筋力だけではなく、コミュニケーションや判断の速さ、提案力がすばらしい」とした。藤澤五月について石崎琴美は「難しいショットほどすごく決まる。メンタルの強さがすごい」と話した。
SC軽井沢クラブは2024年の日本選手権で快進撃を見せた。チームを勢いづけたのはスキップ上野美優の勝負強さ。ムードメーカーは美優の妹でサードの上野結生。持ち味は正確なショットと力強いスイープ。今季初戦は個々のレベルを上げるため20代の3人で北海道銀行に挑んで勝利。第2戦ではフォルティウスを相手に爆発力を見せ大差で完勝した。
SC軽井沢クラブについて、市川美余は「あの若さの勢いで来られて戸惑ってしまったらどうなるかわからない」と話した。両角友佑はサードの上野結生をキーマンに上げた。チーム最年長のセカンド西室淳子は44歳で、石崎琴美の最年長メダル記録を目標にしているという。
3チームの過去1年間の対戦成績をみると、ロコ・ソラーレが2チームに勝ち越し、SC軽井沢クラブがフォルティウスに1つ勝ち越している。
「カーリング日本代表 決定戦」の番組宣伝。
男子の代表決定戦は一騎打ち。SC軽井沢クラブは2025年日本選手権で優勝。エースはパワーみなぎるフォースの柳澤李空。スキップは燃える男・山口剛史。攻撃的な作戦が光りチームを導いた。
コンサドーレは2024年の日本選手権王者。チームの中心は元女子日本代表監督のスキップ(サード)阿部晋也、フォース清水徹郎の2人のベテラン。そして、エネルギッシュな3人の20代がそろう。
男子の日本代表決定戦はSC軽井沢とコンサドーレの一騎打ち。1年間の成績も4勝3敗となっている。両角友佑はSC軽井沢の山口剛史、コンサドーレの清水徹郎とピョンチャン五輪を戦った。
今季初のSC軽井沢クラブとコンサドーレの対決では、SC軽井沢のスキップ山口剛史の強気な指示が光った。柳澤李空は「山口のむちゃぶりには慣れています」と指示に応えて大量得点し、8-3で圧勝した。一方、大敗を喫したコンサドーレだが選手たちは、改善の時間はまだあると悲観はしていなかった。課題は明確で、スピードの遅いショット。1週間後の対戦ではコンサドーレが修正力を見せて接戦を制した。
SC軽井沢クラブについて両角友佑は「不利な状況になってもチームとして盛り上げて挽回して勝ち切る展開も増えてきて、順調に仕上がっている」とし、キーマンにはフォース柳澤李空を上げた。コンサドーレについては「ベテランの2人はなかなか崩れない」とした。女子の元監督の阿部晋也について石崎琴美は「頭が切れて柔軟性もあり、静かに闘志を燃やしている」と話した。両角はコンサドーレのキーマンにはフォース柳澤李空を上げた。