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岐阜県の長良川周辺にはキツネとタヌキを撮影する動物カメラマンの渡邉さんがいる。キツネとタヌキはどんな暮らしをしているのか。キツネは警戒心が強いので明るい日中に人前に現れることはほとんどない。またネズミなどの小動物を仕留めるハンターであり、農家にとっては厄介者のネズミを積極的に狩るので神聖な神の使いとして祀られてきた。またキツネが女性に化けるというイメージは狩りをする際にしなやかに垂直に跳ぶため、人と見間違えられたと考えられている。
タヌキは果物やミミズなどを食べる雑食性。歩き回って獲物を探し手当たり次第拾い食いする。農家にとっては大切な作物を荒らす厄介な存在で、昔話ではいたずら者とされてきた。こうしてキツネとタヌキは食事の違いで正反対のイメージで語られてきた。
実際に家族がタヌキに馬鹿されたという人に話を聞いた。化かされたのは男性のひいおばあさんで、大正時代におばあさんがお使いの帰りにとっくりを持ち立っているタヌキに出会ったという。キツネやタヌキに化かされたという話は日本全国にたくさん残っている。麻布大学の塚田教授はキツネもタヌキも夜行性で出会うのは夜。一瞬だけ遭遇しているうちに見えていない部分を勝手に想像してしまうのではなどと話した。
今回の取材中、キツネでもタヌキでもない第3の化かし屋に出会った。それはアナグマ。キツネやタヌキに似ているがアナグマはイタチの仲間。タヌキと同じ雑食で夜行性なので暗いとタヌキと見分けがつかず、かつてはどちらもむじなと呼ばれていた。
昔から人の近くで暮らしてきたキツネとタヌキ。現代では東京などの都市部にも進出しているが夜行性で警戒心が強く子育ては謎だった。しかし長良川ではキツネの子育てを見ることができる。キツネは1度に4匹ほどの子どもを産み、母親はネズミなどの獲物を与えていた。
タヌキは子どもが生まれると頻繁に引っ越しをする。そのため子育ての一部始終は専門家でも見たことがないが、藤田さんも撮影に加わり河川敷でタヌキの親子の撮影に成功した。雑食のタヌキは家族みんなで出かけて食べ物を探す。長良川に大雨が降った後、親元を離れ生活する子狐と子狸の姿があった。日本人にとって古くから馴染み深いキツネとタヌキ。人を化かす謎の裏には日本の自然が育んだ豊かな想像力があった。
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